4つのテスト
事務局 〒879-1506
大分県速見郡日出町3904-6
医療法人 久寿会 鈴木病院
TEL : 0977-73-2131 FAX : 0977-73-2132
mail : jimu@suzuki-hp.or.jp
会長加 賀 山 茂
副会長佐 藤  雪
幹事秋 吉 尚 康
公共イメージ委員長佐 藤 英 隆

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例会日火曜日19:00
会 場日出町ホテル&リゾーツ別府湾
■出席報告河野健二会員
会員総数19名ゲスト0名
会員出席数10名ビジター0名
会員出席率58.8%(10/17)出席者数10名
前々回出席率 (11月10日)
58.8%(10/17)
修正出席率 (10月27日)
61.1%(11/18)
100%連続回数0回100%通算回数375回
出席免除会員山田滋彦会員、上野公則会員
● メイクアップ  
   事前     
   事後     
● 欠 席 穴井伸一会員、奥村元一会員
佐藤  雪会員、佐藤貴代会員
田村  悟会員、田中真明会員
上野浩伸会員、上野公則会員
山田滋彦会員
点鍾 19:00
ロータリーソング 君が代、奉仕の理想
ゲスト  
ビジター  

会長の時間

日出RC会長 加賀山茂

コロナ禍と国民の三大義務の支援


はじめに

 これまでの会長の時間で,私は,ロータリークラブの基本的な理念について,「四つのテスト」の意味(第1回),「ロータリーの目的」の意味(第2回),画像「五大奉仕部門」(第3回),「公平とは何か」について,タクシーの相乗りの場合の料金の公平な負担について検討させていただき(第5回),「微笑みを微笑みで返す」とか「いただいたら,お返しする」とかという共感脳の抱える「やられたら,やり返す」というジレンマについて(第6回),偽りの親睦と四つのテストの関係(第7回),新型コロナウイルス感染症対策(第8回),善行とは何か(第9回),善行褒章とその基準(第10回),善行褒章基準の日独比較(第11回),子ども食堂(第12回),地方創生(第13回)について話しました。
 そして,いずれの回においても,本年度のRI会長(Holger Knaack氏)のテーマである「ロータリーは機会の扉を開く」を活用させていただき,3つの扉の色に即して,赤い扉は,「親睦(和らぎ睦び)」として,黄色の扉は,「職業倫理の向上」として,青の扉は,「次世代への奉仕活動の実践」として整理させていただきました。
 今回は,コロナ禍で憲法上の国民の三大義務の履行にどのような障害が生じているのか,コロナ禍での政府の責務とは何かを考えてみたいと思います。


1.憲法上の三大義務

 画像コロナ禍は,私たちに対して,憲法25条が国民に与えている「健康で文化的な最低限度の生活」の保障とは,政府(中央政府および地方政府)が,国民の三大義務(教育を受けさせる義務(憲法26条2項),勤労の義務(憲法27条1項),納税の義務(憲法30条))の履行を支援することによって実現すべき責務であることを明らかにしてくれたように思います。


(1) 保護する子女に普通教育を受けさせる義務

 コロナ禍にあっても,憲法26条1項で保障されている「国民の教育を受ける権利」を保護するためばかりでなく,同条第2項で規定されている保護者の「その子女に普通教育を受けさせる義務」の履行を実践させるためにも,全国一律の休校要請によって義務教育を「不要・不急」のものとして貶めるのではなく,「三つの密」を避けつつ,義務教育を継続すべきだと思います。


(2) 勤労の義務

 労働者の休業手当については,労働基準法第26条が,その支給を使用者に義務付けています。

 労働基準法 第26条(休業手当)
 使用者の責〔め〕に帰すべき事由による休業の場合においては,使用者は,休業期間中当該労働者に,その平均賃金の100分の60以上の手当てを支払わなければならない。

 ところが,コロナ禍の下では,使用者側の事情による休業で,勤務ができなくなった場合でも,休業手当が支払われない事例が増加しています。
 問題の核心は,休業措置が,使用者の責めに帰すことができない不可抗力としての法律上の強制によって生じたのか,それとも,使用者の責めに帰すべき自主的な判断(自己都合)によって生じたかどうかであり,休業措置が取引上の「社会通念」を考慮して,不可抗力によるものであるとすると,問題は,民法415条の債務不履行の問題から,民法536条の危険負担の問題へと移行することになります。

 第536条(債務者の危険負担等)
 ①当事者双方の責めに帰することができない事由によって債務を履行することができなくなったときは,債権者〔ここでは使用者〕は,反対給付〔ここでは休業手当〕の履行を拒むことができる。
 ②債権者〔ここでは使用者〕の責めに帰すべき事由によって債務を履行することができなくなったときは,債権者は,反対給付〔ここでは休業手当〕の履行を拒むことができない。この場合において,債務者〔ここでは労働者〕は,自己の債務を免れたことによって利益を得たときは,これを債権者に償還しなければならない。

画像

 自粛要請は,あくまで要請に過ぎず,法的には,休業は使用者の判断でなされたと考え,民法536条2項が適用されるべきでしょう。


(3) 納税の義務

 国は,赤字財政に陥っても,通貨の発行を自由にできます。今回のようにコロナ禍に遭遇した場合にも,一人ひとりの国民に均等に特別給付金を支給したように,いくらでも財政出動が可能です。それで,国の財政が破綻することはありません。
 むしろ,国は通貨を発行することによって一人ひとりの国民の経済活動を平常通りに維持することができます。後は,国民が納税してくれると,国の債務が帳消しになるだけです(現代貨幣理論(MMT: Modern Money Theory))。
 よくよく考えてみれば,国民が納税しようと思えば,それに先立って収入が必要です。コロナ禍で収入が途絶えた国民を支援することによって,国民は納税が可能となるのです。
 このことは,事業者が事業を営むのに先立って,銀行から借り入れをして,事業を通じて借金を返すのに似ています。国民は,緊急時には,国の財政出動によって得た支援金を使って経済を維持し,後に納税をすればよいということになるのです。


2.一人ひとりの国民に対する国と自治体の責務

 画像これまで,国民の「自己責任・自助」の問題とされてきた,国民の三大義務(教育を受けさせる義務,勤労の義務,納税の義務)が,コロナ禍の経験を通じて,明らかになったことは,次の通りです。
 国民がコロナ禍の下でも,その三大義務を果たすためには,その前提として,国は,国民一人ひとりに対して,適切な支援をすることが必要であり,それに対応して,国民は,国に対して,教育を受けさせるための環境を整備することを要求する権利,勤労できる環境を確保することを要求する権利,納税するために必要な財政支出を要請する権利を有しているのです。
 納税を促進するために,すなわち,国民の収入を確保するために,今回のコロナ禍の下で,一律10万円の特別給付金がすべての国民に支給されることになりました。このことは,BI(ベーシック・インカム)の制度を再評価することに繋がるとともに,前回も話題にしましたが,赤字財政の下でも,国民に対する特別給付金の支給を正当化する理論(現代貨幣論(MMT: Modern Money Theory))が注目を集めるに至っている理由がよくわかります。



幹事報告

本日の予定
  • 会員卓話 本多和夫会員『ポリオ撲滅について』
  • 第7回定例理事会
本日のゲスト
  • なし
次週の予定
  • 12月 8日(火)職場例会 鈴木病院にてクリスマス飾り作り(講師:臼杵德二会員)
今後の予定
  • 12月15日(火)年次総会(忘年会)
  • 12月22日(火)クラブ協議会(前期の反省)
  • 12月29日(火)休会(定款第七条第一節)
今週の配布物
  • 週報(第1705回分)
  • ガバナー月信 12月号
今週の回覧物
  • 地区事務所より『地区補助金管理セミナー開催のご案内』
  • 日出町交通安全推進協議会より『交通安全街頭啓発活動の実施について』
お知らせ
  • (*)12月のロータリーレートは、1ドル=105円
  • (*)11月21日(土)職業奉仕ハイブリッドセミナー
     出席:上野公則会員、上野浩伸会員
  • 交通安全街頭啓発活動
     日時:12月 9日(水)午前7:30~
        12月18日(金)午前7:30~
     場所:佐尾交差点
  • 地区補助金管理セミナー
     日時:1月30日(土)13:00~16:00(受付開始12:30~)
     場所:ホルトホール大分
     出席者:会長エレクト、R財団委員長、国際奉仕委員長、他希望者
        (クラブより最低1名はご出席ください)


例会変更
別府北RC12月 2日(水)の例会は感染症拡大防止の為、休会します
 12月 9日(水)の例会は感染症拡大防止の為、休会します
 12月16日(水)の例会は例会場の都合の為、12:30~杜の湯リゾートへ変更します
中津平成RC12月 3日(木)の例会は新型コロナウイルス感染拡大防止の為、休会します
 12月10日(木)の例会は新型コロナウイルス感染拡大防止の為、休会します
 12月17日(木)の例会は新型コロナウイルス感染拡大防止の為、休会します
 12月24日(木)の例会は新型コロナウイルス感染拡大防止の為、休会します
 12月31日(木)の例会は休会します
大分RC12月 8日(火)の例会は都合により、休会します
 12月29日(火)の例会は休会します
大分中央RC12月 8日(火)の例会は新型コロナウイルス感染拡大防止の為、オンライン例会とします
 12月15日(火)の例会は新型コロナウイルス感染拡大防止の為、オンライン例会とします
 12月22日(火)の例会は新型コロナウイルス感染拡大防止の為、オンライン例会とします
 12月29日(火)の例会は休会します
宇佐RC12月10日(木)の例会は休会します
 12月24日(木)の例会は前期最終例会の為、米沢観光園へ例会場を変更します
 12月31日(木)の例会は休会します
別府中央RC12月15日(火)の例会は感染症拡大防止の為、休会します
別府RC12月18日(金)の例会は寒月忘年会の為、18:30~かなわ荘へ変更します
 12月25日(金)の例会は休会します
別府東RC12月24日(木)の例会は休会します
大分東RC12月24日(木)の例会は休会します
 12月31日(木)の例会は休会します
大分臨海RC12月28日(月)の例会は休会します
大分1985RC12月28日(月)の例会は休会します
大分城西RC12月30日(水)の例会は休会します

ニコボックス

加賀山茂会長(T):  11月19日(木)に開催されたRI第2720地区大分第3グループの会長・幹事会に出席しました。ガバナー補佐の臼杵会員をゲストとして,6RCのすべての会長・幹事が出席して,IM(インターシティミーティング)について検討が行われました。
 今年度のIMのテーマとしては,留学生支援,および,青少年奉仕としての子ども食堂の支援が話題となりました。また,日程としては,5月15日(土),場所は,ホテル&リゾーツ別府湾が候補に挙がりました。
 今回もトリプルでお願いします。
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臼杵德二会員(W):  11月19日 大分第三グループの会長幹事会を開催いたしました。全員出席と大変嬉しく、各クラブの熱意を感じました。ガバナー補佐としての役割を少しは果たせていると思っています。




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 画像 ポリオは、ポリオウイルスが中枢神経に感染することにより生じる疾患です。5歳以下の小児が感染しやすく、小児麻痺とも呼ばれていました。ポリオに対する有効な治療法はなく、ワクチンによる感染予防が重要です
 日本では、既に撲滅されていますが、世界的には、1988年以降、発症数は99.9%の減少を認め、野生型ポリオウイルスの常在国は、アフガニスタンとパキスタンの2ヵ国のみとなりました。その前にはナイジェリアも含まれていましたが、3年間の発症数0を確認し、世界保健機関が2020年8月25日、ナイジェリアも含めたアフリカ地域の全47カ国において野生型ポリオウイルスの伝播が正式に断ち切られたことを発表しました。残りの2ヵ国については、不十分な公共インフラ、紛争、文化的障壁といった要因が予防接種活動の妨げとなっています。一説には、国際テロ組織アルカイダの指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者の居場所を特定する際に米軍が予防接種だと偽って極秘調査を行ったとされ、その影響でパキスタン予防接種に携わっていたスタッフが殺害されるという事件も発生しています。
 国際ロータリーは、ポリオ撲滅に向けて、様々な活動を行っています。その中の1つにポリオワクチンを開発したソーク博士の誕生日を記念して定められた10月24日の世界ポリオデーに合わせてキャンペーンを行うというものがあります。今年の国際ロータリーの世界ポリオデーにおける特別オンラインプログラムは、アフリカ地域のポリオフリー認定にフォーカスが当てられ、ポリオサバイバーであり、パラリンピック選手でもあるアデ・アデピタン氏の講演が行われました。日本の活動を見ると、例えば、熱海南ロータリークラブは、今年、新型コロナウイルス感染対策を行いながら、街頭募金を行っています。また、2年前には、埼玉東部の第2770地区において、やはりポリオサバイバーである小林操氏がガバナーの時に地区内の全74クラブが世界ポリオデーにイベントを実施し、約350万円の募金を集めています。興味深いところでは、これまでに神戸南ロータリークラブがポリオ撲滅を目的としたエンドポリオへの認識向上と青少年の文化促進をマッチングさせたイベント「END POLIO ダンスフェス」を開催しています。また、北海道西部の第2510地区では「ポリオ根絶チャリティー寄席」が開催され、寄付を集めています。他には愛知県の碧南ロータリークラブでは、世界ポリオデーに配信される「ポリオ根絶特別プログラム」配信動画鑑賞会を飲食店にて開催し、募金活動を行ったりしています。
 近年、新型コロナウイルスの流行が取りざたされています。ロータリーは、コロナウイルスの感染拡大を抑えるためにこれまでに築いてきたポリオに関する専門知識と資産を生かすことで各国の保健システムを支援することに力を入れています。ポリオウイルスの特定やワクチン配布キャンペーンを通じて築かれた大規模なインフラを新型コロナウイルスへの対応に活用することで、感染リスクにさらされやすい人、特にポリオ常在国の人々を新型コロナウイルスから守るべく支援しています。2019-20年度ロータリー第9212地区ガバナーで、国連環境計画の国際ロータリー代表でもあるジョー・オティン氏は、コロナウイルスに打ち勝つための3原則として以下の3つを挙げています。第一に、この疾病に最も大きな影響を与えるのは一人ひとりの行動であること。第二に、感染曲線を平らにする政府の取り組みをサポートすること。第三に、希望のメッセージを人びとに伝えつつ、みんなが力を合わせてこの難局を乗り越えなければならない、また日常生活の中断は一時的であるばかりでなく、生活を継続していくために必要不可欠であるという認識を促すことです。
 いずれにしましても、ポリオのない世界まであと少しです。ポリオプラス基金へも寄付も含めて、地方のロータリークラブとして行動できることに、今後も取り組んでいきましょう。