08月29日(火)永田壮一ガバナー公式訪問例会(閉じる)
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『永田壮一ガバナー公式訪問』
18:00~18:30 | 司会)日出RCプログラム委員長 | 上野公則 |
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(1) | 点鐘 | 日出RC会長 | 本多和夫 |
(2) | 国家斉唱 |
| 「奉仕の理想」 | ソングリーダー日出RC | 秋吉尚康 |
(3) | ゲスト紹介 | 日出RC会長 | 本多和夫 |
| RI第2720地区ガバナー 永田 壮一 |
| 大分第3グループガバナー補佐 荒金 信治 |
| RI第2720地区副幹事 河島 一夫 |
(4) | バナー贈呈 | 各RC会長・幹事 | |
(5) | 物故会員へ黙祷 | 日出RCプログラム委員長 | 上野公則 |
(6) | 新会員紹介 | (その場で起立)資料参照 各クラブ会長 | |
| | 別府RC (4名) 別府東RC(7名) 別府北RC(3名) 日出RC (2名) |
(7) | 会長の時間 | 日出RC会長 | 本多和夫 |
(8) | 幹事報告 | 日出RC幹事 | 上野浩伸 |
(9) | 出席報告 | 各RC出席委員長 | |
(10) | ガバナーアドレス | RI第2720地区ガバナー | 永田壮一 |
| 『入りて学び、出でて奉仕せよ』 |
(11) | 謝辞 | 別府市内4RC代表会長 | 三浦政人 |
(12) | 点鐘 | 日出RC会長 | 本多和夫 |
記念撮影・会場移動 |
RI第2720地区ガバナー 永田壮一氏
皆さんこんばんは、今ご紹介いただきました国際ロータリー第2720地区のガバナーを仰せつかっております永田壮一と申します。所属クラブは熊本城東RC、ロータリー歴は22年と10ヶ月、職業分類は内科医でございます。よろしくお願いいたします。
さて今日は大分第3グループの合同公式訪問例会と言うことでお招き頂きまして、たくさんのロータリアンの方にお話をできることを非常に感謝申し上げます。
さて先に今日、日出RCさんとそれから湯布院RCさんと会長幹事懇談会と言うのをさせていただきました。この大分第3グループと言うのは非常に活気の溢れるところでもあります。そして湯布院・日出・別府といわゆる観光有名温泉地でございまして、この中でアドレスできること本当に嬉しく思っております。
さてガバナーになりますと、この公式訪問とガバナーアドレスをしなければいけないわけでございます。
実はここに私の大変尊敬する前岡パストガバナー、それから玉ノ井パストガバナーがおいでになります。特に前岡パストガバナーは熊本05福祉ロータリークラブの時に、私がまだクラブ幹事だった時でございますけども、地区に紹介していただいたという大変な恩人でございますし、それから次の年に熊本りんどうRCの私が特別代表を仰せつかりました。その時のガバナーが玉ノ井パストガバナーでございます。お二人の大先輩を前にして多少緊張気味でございますけれども、今日はガバナーアドレスということでお話をさせていただきたいと思っております。
さて今日のテーマ、『ロータリー変化をもたらす』というイアン・ライズリーRI会長の言葉、それから国際協議会に参りまして様々な話を聞いて、そしてRIから皆さん方にお伝えすることを私なりに紹介いたしまして、今日お話したいと思いますが、その中の一つに「入りて学び、出でて奉仕せよと」言う言葉を選んでおります。
さて、私のクラブの中で過去、本田光曠というパストガバナーがおりました。このパストガバナーがガバナーのとき地区幹事を仰せつかりました訳でございますけど、彼はこの管内、あの当時76ロータリークラブあったのですけども、全部各クラブ違った話をしたという話を聞いております。彼は神様でございましたので、やはり全部違う話ができたんだろうと思います。
私は普通の凡人でございますので今回は5つのテーマを決めて、この中から選んでいただきたい、と言うことを各ガバナー補佐、或いはクラブ会長さんにお願いしております。今回その「入りて学び、出でて奉仕せよ」という言葉を選んでテーマを選んでいただきましたが、実はこの「入りて学び、出でて奉仕せよ」と言うのは本田光曠パストガバナーが各クラブに一つずつ「入れて学び、出でて奉仕せよ」という「すだれ」ですかね、そういったテーマのバナーみたいな物を作ってですね、各クラブに配ったという風に聞いております。印象深い言葉でございますし、この言葉について少し考案していきたいと思います。
1905年シカゴRCが創立され、初めてのロータリー会合が開かれました。“This Rotarian Age”の本の中でポール・ハリスは最初にどうしてロータリーを作ったかということを記載しており、職業倫理をきちんとしなければならない社会背景の中で生まれてきたのが、このロータリーではなかったかと考えます。
1907年にはロータリーとして初めての社会奉仕も行われました。
1911年He profits most who serves best.という言葉をアーサー・フレデリック・シェルドンが提唱しました。そして時を同じく、フランクリン・コリンズがService not self.という言葉を述べました。
米山梅吉はService not self.を奉仕第一、自己第二と訳しております。つまり超我の奉仕そのものです。まず奉仕を実施しなさい、そして、その次は自分の事をやりなさい、ということです。
1918年、後に全米身障者協会会長となったエドガー・アレンがエリリアRCに入会します。このエドガー・アレン達が第5のロータリアンと呼ばれるハリーL.ラグルス達との間で軋轢を生じます。理論を大事にして周りに理論を広げるのがロータリーだとする理論派と、そうでなく社会奉仕、そういった実践活動をやるのがロータリアンだという実践派と二つに分かれます。
そしてそれは、1923年の決議23-34によって解消されました。
1989年にはロータリーの職業宣言、この時にService above self.を生涯の奉仕の第一モットーとして、One profits most who serves best.を第二モットーにしたとあります。先ほどの決議23-34を私は、理論と実践、これを大きくクラブの裁量権として認めたものというふうに理解しています。
2016年の規定審議会で、さらに大きな裁量権が認められ、細則によって変更すれば月2回の例会で2回以上開けば良いとなりました。
1905年から1927年はいわゆるロータリーの黎明期、ちょうど四大奉仕が定められた時です。これ以降に新しい理論が出てきたことはありません。
1928年から1988年はロータリーの発展期です。1988年までの間、ロータリアンの数は、うなぎ上りでした。
ところが1987年から2000年の間、ロータリーが変化します。いわゆるバブルが崩壊し、ロータリーでは特に発展国において、ロータリアンが激減しました。
そこでRIは、この2001年以降ロータリーの変革、変化が必要だと考えました。ロータリーの革新期と言えます。国際政治情勢、それに新興国の発展によって時代に合わせてロータリーも変化していかなくてはならないということです。
表題の「入りて学び、出でて奉仕せよ」という言葉は、1947~48年の国際ロータリー会長ケンドリック・ガーンジー氏のロータリーの標語でした。
「入りて」と言うのはクラブの中のことだと予測されます。例会に出席して奉仕の心を作って、そして奉仕の心を実践することが、この「入りて学び、出でて奉仕せよ」の大きな意味ではないかと思います。
つまりService above self.というのは超我の奉仕、この言葉を一生懸命学び、そして外に出ていって、最もよく奉仕する者、最も多く報いられる、ということを実践していくということです。せっかくお金を出してロータリーに入会しているのですから、やはり何かを得なくてはいけません。
その何かを得るものが例会に出席しながら積極的にロータリーを学び、自分を高め、奉仕の心を作って、そしてみんなと友情を深めていくというこの例会のスタイル、これが「さあ、何かあったら奉仕活動をしようよ、一緒にやろう」そういう気持ちになっていくわけです。
地域社会や国際社会、専門職業分野で学んだ理念を広めたい、そして奉仕を実践したい、社会が必要としているニーズに応えたい、そして奉仕の理念で結ばれた深い友情を私たちは大事にしている、ということです。感動的世界と表情豊かな世界、これが「入りて学び、出でて奉仕せよ」の意味ではないかと思っています。
ロータリーの目的の中に奉仕の理念を奨励しこれを育むことにある、とあります。
つまり奉仕の理念のもとに集まったのがロータリアンということです。
ロータリーとは常に自分たちの理想とする生き方、そして自分たちの理念を周囲に広めていくことがロータリアンであり、そしてそれは少なくとも私たちの周りを必ず良くしていくことだと思います。
私達がロータリーに入ったのは二つの理由があります。
一つは自らの職業に対する倫理を構築ために一生懸命勉強すること、つまり「入りて学び」であります。
そしてもう一つはそれを実践するために社会に貢献していくこと、「出でて奉仕せよ」であります。
この二つの目的を達成するためには揺るぎない友情と親睦が必要です。親睦と友情が無ければこの奉仕の実践は成り立たないと思っています。
つまり「入りて学び、出でて奉仕せよ」と言うことです。
イアン・ライズリー会長が「ロータリー:変化をもたらす」という言葉をRIのテーマとしました。
私たちは今までロータリーで培ってきた様々な知識を基に、この周囲社会あるいは地域社会に変化をもたらしていくという責務を持っているのではないかと思います。
これから一年間、皆さんと共に一緒にこの世界を、社会に変化をもたらすようにがんばっていきたいと思いますし、そのためには皆さんのご助力とご助言がどうしても必要です。
これから一年間の2720地区の活性化と変化をもたらしますように、切にお願い申し上げましてガバナーアドレスと致します。
謝辞 本多和夫会長
国際ロータリー第2720地区2018-2019年度 永田壮一ガバナー公式訪問及び大分第3グループ合同例会が別府湾ロイヤルホテルで開催されました。日出RC、別府4RC、湯布院RCの6RC合同例会に先立ち、当クラブと永田ガバナーとの懇談会が行なわれました。懇談会では本年度の活動計画を確認しながら、今後、数年先を見据えた計画立案についての言及もありました。
合同例会では「入りて学び、出でて奉仕せよ」と題してガバナーアドレスを頂きました。ロータリーの歴史から始まり、永田ガバナーとしての解釈を織り交ぜながら、今後のロータリー活動に大変ためになるアドレスでした。
合同例会の後は、合同懇親会も開かれ、余興ではフルート四重奏で、和んでいただきました。また、懇親会閉会後には、皆様、別府の町に繰り出して好意と友情を深めることができました。
盛会のうちに会を終了することができた事を感謝いたします。
例会風景